わたしたちは海風社(かいふうしゃ)という、大阪のちいさなちいさな出版社です。主に沖縄・奄美などをテーマとした文学・詩・論考・画集などをシリーズ刊行しています。実際、地味な書籍が多いのですが、ぜひご一読ください。
出版しているものは次の5つの分野に大別できます。
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南島叢書
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陶院叢書
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なにわ叢書
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一般書(小説・写真集・詩・教育書・自費出版)
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灌木同人詩叢書
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南島叢書は奄美・沖縄・宮古・八重山を「南島」としてとらえ、この地域の文化・民俗やここにくらす人々の姿を本という形で引き結ぶ試みです。1989年には沖縄タイムス社から『出版文化賞特別賞』を受賞しました。現在85巻まで刊行中で100巻刊行をめざしています。中央志向でもなく、無自覚的な郷土礼讃でもなく、日本的な近代文脈が果たしえなかった南島の位置づけを求めて、今後も独自の発想と新鮮な企画で多くのすぐれた図書を刊行していきます。ご愛読ください。
「陶院」とは朱子学を集大成した李朝中期の大儒学者、李滉が開設した「陶山書院」にあやかっての名称です。号を退渓と称した李滉は、朱子の理気二元論を発展させて理気互発説を思想の核心となし、誠を基本原理に生涯をとおして人理の和としての敬を実践しました。今日なお、いや朝鮮と日本の関係でなおさらのこと、教えられることの多い原理と思想だと銘します。まことにおこがましい限りですが、そうでありたいと願う余りの「陶院叢書」です。ご支援ください。