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南島叢書

根の国へ 秀三の奄美語り

注文する書籍の紹介清 眞人 著
 口承文化というのは音言葉の文化である。音言葉は今言ったように同音異義語をたくさん抱え込む。このことが言葉を暗号化する遊びの精神を強く発展させる。言葉をたとえ・比喩?・メタファーとして用い遊ぶ文化がすくすくと育ち始める。
 しかも、口承文化・音言葉の文化は本質的に掛け合い的だ。それは会話の妙味、会話の快楽、会話の感動、これらの要素の享受が生み出す会話することの喜びという本質的にディアローグ的な情熱をモーターにして自分を駆動する。
 音言葉はどうみたってモノローグにはなれない。声に出された独り言は奇異だ。異常である。しかし書き言葉・文字言葉の世界では、書き手が書くことに集中し情熱を燃やせば燃やすほどモノローグ的となる。独り原稿用紙とにらめっこすることが続くし、それはそれで書き手にとって大変な快楽である。
 音言葉が暗号好きとなればそこから会話の妙味が生まれる。恋愛歌と洒落の世界だ。今でこそ短歌は、孤高の詩人が文字言葉で原稿用紙に独りおのが想念を書きつける文学と思われているが、さにあらず。起源において短歌は歌掛けの音言葉による口承の芸術であった。話芸の洗練が求められ、そこから恋愛歌の妙味と駄洒落の哄笑とが両方発展してくる。
(第1章 口承の文化)より
 
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