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一般書

砂マンダラ~インド人間模様~

注文する書籍の紹介恵原義之 著
 かつてインド人は外国人を「ムレッチャ(ことばの通じない者)」と呼んで排斥する風習があった。高い地位の人間にとって外国人に触れること、異国の地を踏むことは忌むべきことだった。そこに武力をもってやってきたのがポルトガル、次いでフランス、そしてイギリスだった。結局、策略に勝ったイギリスがこの地の支配者となったが、当時のインド人は遠くからやってきた英国人を蔑んで「タームラ・ムキー(赤銅色の顔の意)」つまり「赤面猿」と呼んで遠ざけていた。ブラーマン(バラモン)たちは英国支配を「カーリー・ユグ(カーキー・ユグ)」と呼んだ。それは「末世」を意味した。
 トリパティの話はインド人の平均的理解というよりは、ブラーマンの家筋としての誇りと、デリー大学卒の自信とを背景にした個人的見解であると渡辺は受け止めた。彼は現在独身であるが、そのこととこの話とは関係ないだろう。彼の話の中には高度な比較文化論的な話も含まれているように感じられた。
 ヒンドゥ優先主義の彼ではあるが、そのイスラームに対する考えは微妙である。つまり、アフガンやイラクに対する米英軍を中心とする多国籍軍の侵攻、特に空爆については激しく非難をする。ここでは宗教の差異よりも民族や国家の独立の方を優先する。あるいはヒンドゥ伝統の非同盟主義が影響しているのかも知れない。イスラームは好き嫌いという観点ではなく、ヒンドゥとは隣人同士であり、同じアジア人として身近に感じているようにも聞こえる。あるいはかつての「大インド(グレーター・インディア)」、現在のパキスターン、バングラデシュをも含んだ統一体を思い描いているのかもしれない。
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