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お知らせ 2024.05.30
〝苦潮世〟への旅路-奄美近現代・出稼ぎ移民考―原井一郎先生ご講演視聴できます!
記念すべき、南島叢書100号にあたる『南島ボートピープルー奄美近現代・出稼ぎ/移民考』原井一郎(著)の刊行(2024年6月末予定)に先立って、5月25日(土)オンラインにて、著者の原井一郎さんによる第1回目(全4回)のご講演がありました。
主催団体のご厚意により、そのご講演を視聴できることになりましたので、興味のある方は是非ご覧ください。
https://us06web.zoom.us/rec/share/bir5EzeVpIoyyAygeFeo-EoWV8BQZpxrpfVROnzfuBOZeSzqSE-l5_wwwAKJUjA0.zX2AJVxjxGROhmOx
パスコード: 58v=1v2R
講義題目 〝苦潮世〟への旅路-奄美近現代・出稼ぎ移民考―
講師 原井一郎
主催 大阪労働学校オンライン講座
講演内容(4回分)
九州―沖縄間に点在する奄美群島は、17世紀末からサトウキビ作を強要され、200年以上も苛斂誅求で貧窮にあえぎ、「黒糖地獄」に苦しんだ。薩摩藩はその収奪によって赤字財政を脱し強藩化、明治維新の立役者になるが、島民の疲弊はそっくり近代に継がれ、窮状が続いた。そうした中、産業革命で〝東洋のマンチェスター〟に変貌した阪神工業地帯へ、奄美から最多期、年4万人以上が先を競って出稼ぎに流出、さらに海外、戦時中には満蒙へ、戦後も基地オキナワへと脱出が続いた。1世紀におよぶ奄美群島民の流民化は、労働搾取ばかりか言葉、生活習慣の違いで蔑視・排斥に晒され、ニガシュ(苦潮)世の辛酸を舐めた。そうした「出稼ぎ世」が生まれた背景、離郷者が辿った足跡を再検証して現代に問い、合わせて今日の外国人労働者差別など排外主義の台頭、創生される貧困(子供、女性)、弱者(限界集落、寝たきり老人など)への在り方を、4回に分け考えていく。
第1講 5月25日(土) 14:00-15:30 「唄の世界の近代奄美」 ※終了
第2講 7月27日(土) 14:00-15:30 「近世の飢餓、近代の赤貧」
第3講 9月28日(土) 14:00-15:30 「奄美流民が辿った道」
第4講 11月23日(土)14:00-15:30 「検証「奄美の出稼ぎ・移民」」